幸/不幸–
幸福という言葉ができる前は、ただそこに「生活」があった。
「幸/不幸」という概念を作ったことで「不幸」が生まれ、そうではない稀な状態を「幸福」としたのでは、という気がしている。
二億年–
これは二億年前の樹木の化石。
二億年後には今いる人はみんな死んでいるから、気にせず好きに生きればいい。
point–
人は神が作ったとするには不完全すぎるが、自然が作ったとするとこの上ない最高傑作であると思う。
真空について–
真空は実は一般的にイメージする「無」=つまり何も無い状態ではない。
量子力学では真空こそがあらゆる物理現象の舞台となる動的な存在であると言われる。そしてこの何も無いと思われる真空が物質の根源となる可能性を秘めている。
無から有が生まれる。これを認めること。 ここにいま、最も興味がある。
この概念は仏教における「空」に近い。「色即是空、空即是色」つまり物質的現象はすべて実態がなく、およそ実態がないということはすべて物質的現象であるということ。
現象と意味、そこからの生成をどう捉えるか。永遠に尽きない課題でもある。