削る

毎日引き算の練習で、いくらでも引いていけるような気になる。
いつしか自分の身さえも極限まで削れていき、ただ空になることを望む。

何か

何者でもない私達は、また何者でも亡くなっていく。

思うことも不私有につままれて
つま先の不安と狼煙へと
ひとりでにひとり

可能性から

建築家はこれ以上建物を増やす必要がないと感じているにも関わらず家を建てなければいけない。

私たちはすでにもう、作り得ないということから始まるのかもしれない。

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